海辺の世界征服

             ーーここは祝福された海辺の街
               ずっと昔、自殺願望の強い美少女を救ったことが始まりだった
               男はこの街の市長になることを望み
               大人になった美少女は破壊と世界征服を目指す
               街では十五才が次々と自殺し続ける
               愛と呼ぶには寒すぎる二人の関係の結末は?
               感動のラストシーンがあなたを待っています!!

誰かを愛したいのに、愛したいと思う人がいない。助けて、と誰かに向かって手をのばしたいのに、誰にもふれてほしくない 。人が他人の性格をたたき直すのは、たぶん、無理。他人を治すことも、自分を治すことも、あきらめた女医が起こした海辺の街の奇妙な現象。この街では、15才が毎月のように自殺する。

田丸修、税理士、東大卒、この街の市長になることが望み。
生島白眉、女医、美女、世界征服が望み。

白眉は15の夜に自殺をはかったが、田丸がそれを阻止して、白眉をこの世につなぎとめた。その責任を取って、あたしを幸せにしてくださいと、白眉は田丸に迫る。――田丸が世界を征服して、この現実の世界を、白眉が望むように創り変えること。――目に映るすべてを破壊して、白眉の望む、新たな世界を創設すること。

常識人の田丸は無視。
しかし白眉は田丸を追い求める。

そうして始まる、田丸と白眉の長い長い物語。
田丸に対する白眉の夢物語。

田丸はカリスマの超人ではない。白眉の命を救ってしまったからといって、その責任を取って、白眉のために世界を征服してあげたりなどしない。しかし、白眉は田丸を求め続ける。

そして時がすぎ、ふたりは大人になり、街の15才が自殺しはじめた。
7人目が自殺した時、これは白眉のしわざだと、田丸は確信した。

 目 次 

プロローグ
第1章 風のせい
第2章 15の夜 (09まで)

■このブログで過去に公開

第2章 15の夜 (10から)
第3章 イカロスの羽
第4章 自己愛を超える愛
第5章 世界征服の器

■完全未公開■
第6章     よくない兆候
第7章     目的と手段
第8章     等身大の病理
第9章     自殺の種
第10章     私のせい
第11章    決別 1
第12章    決別 2
第13章    決別 3
第14章    決別 4
最終章